Ballet

モンテカルロ・バレエ団のジャン＝クリストフ•マイヨー作「ロメオとジュリエット」公演

エテ・ダンス（été danse）」のプログラムの一環として、モンテカルロ・バレエ団はモンテカルロ・オペラ座にて7月28日〜７月30日、ジャン＝クリストフ•マイヨー作「ロメオとジュリエット」を上演します。

知らない人はいないほど有名な「ロメオとジュリエット」のストーリー。このシェークスピアの偉大な文学作品はそれ自体がすでに完璧な芸術作品です。ジャン＝クリストフ•マイヨーはこの著名な戯曲を振付けという角度からあえてオリジナルなバレエ作品として創作しました。

ジャン＝クリストフ•マイヨーは、キャピュレット家とモンタギュー家の争いから悲劇的な結末にいたる「ロメオとジュリエット」の物語をそのままたどるのではなく、修道僧ロレンスに焦点を合わせることを選びました。若い恋人たちのために良かれと信じて行った行為が結果的には恋人たちの死を招いてしまうことになる修道僧ロレンスの悩める魂…。

ジャン＝クリストフ•マイヨーの「ロメオとジュリエット」では神への信仰に心身をささげた修道僧ロレンスがなぜこのような悲劇に至ってしまったかを思い起こす様子を描いています。

「ロメオとジュリエット」を、社会的抗争あるいは名誉のために争う氏族の憎しみの物語ではなく、偶然の出会いと愛に弄ばれた若者たちの悲劇ととらえたところにジャン＝クリストフ•マイヨーならではの感性が光っていると言えましょう。

インフォメーション：

http://www.balletsdemontecarlo.com/