第38回エルキュールEBS陸上競技大会は2024年7月12日(金)、ルイ2世競技場にて開催されます。
パリ・オリンピック前のラストスパート
第37回エルキュールEBS陸上競技大会は人々の期待に応えてくれました!
エルキュールEBS陸上競技大会の起源は1980年代半ばに遡りのぼります。この大会の歴史はルイ2世競技場の建設と密接に結びついています。
モナコ陸上競技連盟はが創設されたのは1984年のことでした。当時はまだ公子だった、現モナコ太公アルベール2世が会長として就任しました。同年、正式にIAAF(国際陸上競技連盟、現在の世界陸上)に加盟。それまでは、モナコの陸上競技はフランスと提携したASモナコに属するクラブでしかなく、国としての公式な組織はありませんでした。
レーニエ3世がこけら落としを行った数ヶ月後の1985年5月、ルイ2世競技場にて第1回モナコ陸上連盟大会が開催されました。この大会にはドイツ、フランス、アメリカ、イタリアから選手が参加し、2日間にわたって熱戦が繰り広げられました。翌年には、フランス、ポーランド、イタリアの選手が参加する試合が開催されました。
モナコ陸上連盟にとってはこれらの大会は成功でしたが、全体的な結果はあまり芳しいものではありませんでした。モナコ住民は陸上競技界のスターたちを見ることを願っていましたが、人気のアスリートたちはモナコの大会には興味を示さなかったのです。
関係者たちが何度も会議を重ねた結果、ある決定が下されました。
その決定とは、もう国対抗形の大会は開催しないことでした。エルキュール陸上競技大会誕生の瞬間です!
伝説...…
1987年9月、世界各国から約80人のアスリートがモナコで開催される大会への呼びかけに応じました。プログラムは伝統的な競技種目(100メートル、110メートルハードル、棒高跳び...)と「世界タイム・チャレンジ」。「世界タイム・チャレンジ」はモナコ陸上競技連盟がフランスのスポーツ新聞『レキップ』との共催で企画したレースです。このレースでは1時間以内に可能な限り走れる距離を競います。「世界タイム・チャレンジ」が行われたのはモナコではこれが最初で最後となりました。
モナコでの陸上大会が飛躍したのは1989年のことです。この年、モナコに世界最高峰のアスリートが集結し、国際陸上連盟モービルグランプリの世界決勝が開催されたのです。この大会には18000人の観客と350人のジャーナリストも集まり、30ケ国の国営テレビ局がこの大会を放映しました。モナコの陸上大会の伝説の始まりです。
36年前に創設されて以来、モナコは世界の陸上競技選手が集う場所としてその名を高め続けています。モナコの大会には多くの観客と有名アスリート達が集まります。ウサイン・ボルト、カール・ルイス、マリー=ジョゼ・ペレックなど、その名を挙げればきりがないほど多くの伝説的アスリートはルイ2世競技場の陸上トラックに足跡を残しています。
エルキュールEBS陸上競技大会は7回(1998年、2008年、2011年、2014年、2015年、2018年、2020年)も世界最高の陸上大会に選ばれました。2010年からは権威あるエリートリーグであるダイヤモンドリーグに加盟し、数え切れないほどの世界記録を打ち立てています。
位置について!用意!モナコで感動nの熱戦があなたを待っています!