第115回ロレックス・モンテカルロ・マスターズ

発行日 2022/04/18
2回連続優勝!昨年優勝したギリシア人選手ステファノス・チチパスが今年もまたモナコの青い空の下、1万人の観客の前で勝利を飾りました。モンテカルロ・マスターズが開催されるのは2019年以来初めてのことです。

115回目を迎えた本大会は、ノバク・ジョコビッチは初期の段階で敗退という波乱の展開に。テニスの将来を担う、才能溢れる新星たちが活躍する興味深い大会となりました。ズべレフやディミトロフのように既に頭角を現している選手たちの他にも、今年度の大会ではイタリア人選手ロレンゾ・ミュゼッティやヤニック・シナー(2人とも20歳)、アメリカ人選手 セバスチャン・コルダ(21歳)、ランキングtop 10の位置を保つノルウェー人選手キャスパー・ルード(23歳)が活躍しました。

将来はトップクラスの選手になることが期待されるライバル、スペインのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナを屈したステファノス・チチパスは本大会で2回連続優勝した6人目の選手となりました。チチパスの前にこの偉業を遂げたのはイリ・ナスターゼ(1971年〜1973年)、ビヨン・ボルグ(1979年〜1980年)、トーマス・ミュスター(1995年〜1996年)、ホアン・カルロス・フェレロ(2002年〜2003年)、そしてクレーコートの帝王ラファエル・ナダル(2005年〜2012年、2016年〜2018年)です。ダブルスの決勝戦も期待通りの熱戦でした。優勝したのは第3セットのタイブレークでコロンビアのペア、カバル/ファラを下した、世界N°1ペア、ラム/ソールズベリーです。

次回のロレックス・モンテカルロ・マスターズは2023年4月に開催!17年間に渡って本大会のディレクターを務めたゼリコ・フラヌロビッチにとっては今年が最後の大会となります。ジョー・ウィルフリード・ツォンガにとっても今年が最後のロレックス・モンテカルロ・マスターズとなりました。もうじき37歳の誕生日を迎えるこのフランス人選手は引退を宣言し、ワイルドカード(特別招待選手カード)で本大会に挑んだのです。ワイルドカードを受け取って参加したもう1人の選手はモナコ出身のルカ・カタリナ選手です。ルカはシードランキング10位のアメリカ人選手テイラー・フリッツと熱戦を繰り広げて惜しくも敗退(6-7 / 7-6 / 6-4)しましたが、夢をつかむまでもう一歩。この経験が今後の大会と2023年度ロレックス・モンテカルロ・マスターズのために役立つことは間違いありません!

写真クレジット:@ MCCC 2022