責任ある観光地

モナコ大公アルベール2世は、即位以来、モナコ国内外で持続可能な発展を支援する力強い政策を推進してきました。
その活動では特に生物多様性、資源管理、温室効果ガスの削減に重点を置いています。

環境保護政策

モナコは、2030年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で55%削減することを約束しています。 この目標を達成するため、モナコで最も温室効果ガスを排出している3つの部門、すなわち道路輸送、廃棄物処理、建物のエネルギー消費に対策を講じることを目的として、エネルギー移行ミッションが設立されました。

同ミッションはまた、具体的な大規模プロジェクトを実施するために国の植物資源の管理も行っています。ロードマップを定めた責任ある環境白書を作成したエネルギー移行ミッションは、現在、モナコにおける再生可能エネルギー(太陽光、海洋エネルギー、地熱など)の開発に取り組んでいます。「エネルギー移行のための協定」も同時に発表されました。この協定は、温室効果ガス削減のための自主的・義務的な行動を約束することが、民間・公共を問わず誰にとっても可能となることを目的としています。詳細についてはこちら

モナコ、責任ある観光地

モナコでは、観光業界はモナコ公国政府の環境政策に従っています。関係者全員がより真剣に責任ある観光に取り組み、資源の最適な管理対策を確保するための解決策を実施しています。モナコの観光業界と関係協力者達は、水資源と生物多様性の保護と保全、地球温暖化対策に取り組んでいます。

例えば、モナコではほとんどのホテルがさまざまな環境保護活動の認定証を取得しており、公共交通網の整備や効率的に交通機関を統合するアプリケーションの開発を通じて、環境に優しい移動方法を推進しています。廃棄物の分別、食品廃棄物減少対策、生物多様性の保護などをテーマとした意識向上キャンペーンも定期的に開催されています。

 

モナコ観光会議局がグラスゴー宣言に署名

モナコ観光会議局は責任ある観光白書の発表に続き、気候変動対策に関するグラスゴー宣言に署名しました。課題、目標、活動計画...3項目に分けたQ&Aで概要をご紹介します!

グラスゴー宣言とは?
グラスゴー宣言は、観光業において、気候変動対策を緊急に加速化させなくてはならないという必要性に対する答えです。グラスゴー宣言では、今後10年間で二酸化炭素の排出量を半減させ、2050年までにできるだけ早く排出量ゼロを達成することを目標としています。

関わっている機関や人々は?
二酸化炭素排出量が少なく、持続可能で環境を整え直すことも考慮した観光モデルをサポートするためには、観光業にたずさわる全ての団体や人々がグラスゴー宣言に関わっていると言えます。現在、グラスゴー宣言には、ツアーオペレーター、オンラインエージェンシー、都市、国、モナコのような観光地を含む700以上の関係団体や人々が署名しています。

モナコ観光会議局の活動は?
モナコ観光会議局は、責任ある観光の発展を目指し、昨年10月にマドリードでグラスゴー宣言に署名して、このコミットメントを明言しました。この署名は、モナコ公国の責任ある観光に関する白書を受けて策定された3年間の行動計画と呼応するものです。モナコ観光会議局は、グラスゴー宣言で定義された5つの介入分野(対策、脱炭素化、再生、協力、資金調達)を認識し、関係者たちの支援と協力を得て取り組んでいきたいと考えています。効果的な気候変動対策を講じ、必然とされる目標を達成するためには、毎日こつこつと続ける長期的な活動が必要です。