モナコヨットクラブのメンバーが第12回大西洋横断ヨットレース「ルート・ド・ラム」にグアドループ島を目指して出発!

発行日 2022/11/09
第12回大西洋横断ヨットレース「ルート・ド・ラム」は11月6日(日)午後1時2分にスタートの予定でしたが、悪天候のため11月9日(水)午後2時15分、サン・マロから出航となりました。

「ルート・ド・ラム」は夢のあるヨットレースです!この世界最大規模の単独大西洋横断ヨットレースは4年ごとに開催されます。2022年度の本大会ではなんと138人のスキッパーが参加登録して記録更新。その中にはなんとモナコ・ヨットクラブのメンバーが2人います!
一人目はボリス・ヘルマン。2018/2021年のIMOCAチャンピオンシップで優勝、第5回単独世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」では5位という輝かしいプロのスキッパーです。「ルート・ド・ラム」には2回目の参加となります。2018年度の初参加では5位に入賞しました。今回は新しいヨット「マリザ・シーエクスプローラー(Malizia-Seaexplorer)」でこのレースに挑みます。ボリス・ヘルマンはマリンスポーツと海洋研究、教育活動で活躍を続けています。ボリス・ヘルマンが重視しているこれらの3つの活動は、アルベール2世財団とモナコ・ヨットクラブにも共通する価値観を表しています。アルベール2世財団とモナコ・ヨットクラブの会長はもちろんモナコ大公アルベール2世。

ボリス・ヘルマンのヨットにはミニ研究所が設置されています。「マリザ・チーム」は「勝たなければならないレース、気候変動のための活動は今 « A race we must win – Climate action now »」というスローガンを掲げ、一般市民に気候変動への関心を喚起しています。「マリザ・チーム」は海洋データを収集し、科学者たちが地球の海の状態を理解し、観察するための支援を行なっています。
モナコ・ヨットクラブから参加する二人目のスキッパーはオレン・ナタフです。オレン・ナタフはアマチュアで、今年の「ルート・ド・ラム」には50歳で初参加となります。オレン・ナタフの第一の目標はトリマランのヨット「レイヨン・ヴェール」号でグアドループに到着すること。安全なレースとなるよう楽しみながら参加します。競争者としての魂も忘れていないオレン・ナタフが登録したカテゴリーは「マルチ」。フィリップ・プポン、ロラン・ジョルダン、マルク・ギルモなど、海洋ヨットレースで有名な選手たちが参加するレベルの高いカテゴリーです。

このように参加者としては対照的な二人がモナコ・ヨットクラブから参加するということからもモナコにとって「ルート・ド・ラム」がどんなに大切なレースかということがわかります。二人の成功を祈りましょう!

写真クレジット : Thierry Martinez - Yann Riou - Antoine Auriol  - DR