モンテカルロ・ジャズ・フェスティバル

音楽愛好家でありジャズファンでもあるジャン＝ルネ・パラシオの呼びかけで2006年に始まったこのフェスティバルではジャズ界の大物アーティストがモンテカルロ歌劇場で公演します。

冬の音楽イベント、ジャズ

モンテカルロ・ジャズ・フェスティバルはいつも11月に開催されます。フェスティバルの創設者がこの月を選んだのは偶然ではありません。モナコではで冬のイベントもジャズ音楽のフェスティバルがありませんでした。パラシオはモンテカルロ歌劇場の年間プログラムをジャズ音楽で完璧に整えようと考えました。

ジャズやロックのようなコンテンポラリーな音楽を、一風変わった会場で楽しもうというアイデアも活かされました。

このフェスティバルが始まって以来、モンテカルロ歌劇場では、ハービー・ハンコック、グレゴリー・ポーター、チック・コリア、ダイアナ・クラール、ソニー・ロリンズ、メロディ・ガルドーなどジャズ界の大物100人以上が公演しています。

スター階段への足がかり

この音楽祭は、一般にあまり知られていないアーティストにとって、まさに足がかりとなるものです。
アヴィシャイ・コーエン、ラウル・ミドン、ロイ・ハーグローブ、エスペランサ・スポルディングなど、モンテカルロ・ジャズ・フェスティバルがきっかけで、ジャズ界の大スターになったアーティストは少なくありません。
2012年にモンテカルロ・ジャズ・フェスティバルで見出され、2016年にベルシー・ホールで演奏したトランペッター、イブラヒム・マールーフもその一人。

他の音楽ジャンルにもオープンに…

より多くの観客を惹きつけるために、プログラム編成担当者たちはジャズとはほとんど、あるいはまったく関係のないアーティストもフェスティバルに招くようになりました。その目的はジャズをさらに親しみやすい音楽として捉えてもらうことです。フェスティバルは、その基盤を保ちつつ、あらゆる音楽ジャンルに扉を開いています
過去には、デヴィッド・ハリデイ、クリストフ、ケベック出身のロベール・シャルルボワなどの歌手が、このフェスティバルでコンサートを行いました。

2023年の出演アーティスト

 今年 17回目を迎えるモンテカルロ・ジャズ・フェスティバルでは、これまで以上に多彩な顔ぶれを予定しています。
ロン・カーター、ビリー・コブハム、スティーブ・ガッド、ヤン・ガルバレク、メイシー・グレイ、ジャンヌ・アディッド、アレックス・ジャフレイが「アレックスのサウンド（Le Son d'Alex）」でパフォーマンスする他、ピアノフォルテ（バティスト・トロティニョン、ボジャン・Z、エリック・レニーニ、ピエール・ド・ベスマン）、カリーン・ジョック・トゥラム、トーマス・ド・プールケリー、ケジア・ジョーンズ、インコグニート、レオン・ファル、ドミニク・フィルス＝アイメなど、11日間にわたって公演！

モンテカルロ・ジャズ・フェスティバルでは、これらの著名なアーティストのコンサートの他にも、モナコ音響映像研究院との提携により、クリント・イーストウッド監督の「バード」を上映する特別ジャズ映画上映会を開催します。また、JAZZ & MODERN MUSICコンサートには、レーニエ3世アカデミーの新世代のミュージシャンも参加します。